|
2001/11/14(水) Dawn 11月13日姿月あさと主演「Dawn −ドーン・夜明け−」を観てきました。会場となるアートスフィアまでは品川駅から徒歩12分って書いてあったのに、不慣れな土地のせいか、歩いてみたら30分近くもかかって、観る前から疲れてしまいました。 これから行かれる方・・・浜松町からモノレールに乗った方がいいですよ〜(苦笑) お客様で確認できたのは星組トップ・香寿たつきさん! 他にも何人か有名どころがきていたらしいです。 会場にはTシャツやポスターなどのグッズの販売も有りました。ロビーも狭く、トイレも中二階に個室10程のトイレが1カ所あるだけです。通路近くに座っていた私は、いつものように(笑)幕が下りてまだ暗いうちにトイレダッシュしました!出てきた時には長蛇の列!トイレはお早めに! 売店ですが、コーヒーやワインなど何種類か飲み物や軽食がありますが、500円〜とちょっと高めです。前もってどこかで仕入れた方が安上がり(笑) あ〜どこからか、はやく感想を!という声が聞こえてきそうだ! では、あらすじから・・・ ******************** コンピュータやシンセサイザー・・無機質な都会の一室で、外界からの接触をさけて毎日を過ごしているシンガーソングライター:ダイアンは仕事にも行き詰まりを感じていた。そんな時一通のメールが届く。マハビヤ・ルタという少年からだった。 マハビヤ・ルタは両親を亡くし、姉とも音信不通、施設に送られるのがいやで森へ逃げてきた。初めて過ごす森の夜、孤独と恐怖に震える少年。パイン・ボーイと名付けた野犬や森で暮らすインディアンと共に過ごし、風のささやき、水の流れ、季節の移ろい、木々の実り、炎の恐怖、弱肉強食・・自然の厳しさと優しさを通じて、自然と一体化していった。 そんな中、一匹の白い鹿スノーディアに出会う。その鹿の孤高の姿に心惹かれ魂のふれあいを感じていた。 ある時人間の不始末で山火事が起き、逃げまどう鹿を追っていった少年は、それを最後に姿を消した・・・ 少年からのメールが届かなくなり、心配になったダイアン。 そして「マハビア・ルタ」とは「レッド・スカイ」という意味であること、8年前に山火事でなくなった弟の名「スカイ」と同じであることを知る。 コンピュータを閉じて、自らの意志で部屋を出て、少年を捜す旅へ出る。 その手には赤いコート・・・ダイアンの心の中に流れ出した血潮のような。 少年は肉体は無くても、土となり水となり空気となり時を越え、ダイアンを包み込み見守っていたのだった。少年が追い求めたスノーディアは、ダイアンそのものだった。 ******************** 見終わった時には、す〜っと何かが洗い流されたような感じがしました。 人の持つ7つの方角、「東、南、西、北、天、地、そして内なる心」を大切に、自然と共存しながら生きていかねばならぬのだと。 全ての支配者であるかのように錯覚している人間も、いずれは土に帰っていき、新たな命の創出の礎となること忘れてはならないのだと。 ◆ダイアン/マハビア・ルタ : 姿月あさと 宝塚退団後、初めてのミュージカル出演であり、女性の役も初めて。 本編におけるダイアンの割合は2割程度。無機質の部屋の中、白い衣装に身を包み、仕事をこなす女性であり、いきなり女女していなくて良かったとも思う。素敵なかっこいい女性です。 一方少年マハビア・ルタは、刺繍の入った水色のシャツと、七分丈の黄緑のパンツという「夢人」を彷彿させるような可愛らしさがありました。 森へ逃げてきて、母親に思いをはせている場面では、座り込んで「かあさん・・・」 私の頭は2年前にタイムスリップして、大きな十字架が見え、その後に「・・のロザリオ・・」と独り言を言ったのは言うまでもない(笑) 面白いと思ったのは、同じ人なのに演じる役柄によって背丈が違って見えるということですね。 歌はさすがに上手い。だけどあえて苦言を言おう。聴かせて貰った!と思えた曲は2、3曲。やはり高音域の歌はすこしムリがあるのか、出し切れていないようです。 ダンスはちょっとだけ・・・もっと踊って欲しいのに(^◇^;) これは演出家に言うべきか。 台詞回しはやはり重い感じがする。他の出演者達がクリアな声で、歯切れ良く台詞を言っているので、相対的に目立つ。少年のあどけなさ、かわいらしさ、不安に揺れる心を表すのだから・・と思ってみるのだが、やはり歌があれだけ聴かせられるのだから、もう少しどうにかならないかと思う。 私は姿月あさとのファンである。彼女には誰からも、宝塚ファン以外の人からも支持されるようになって欲しい。だからこその苦言です。「あばたもえくぼ」的な全てを許容するのもファンとしての一つの姿かもしれないけれど。 ◆森に住むインディアン(役名・・・忘れた ^-^;;;):石原慎一 少年にマハビア・ルタという名を付け、自然の営みを教えるインディアン。 背丈もさることながら、演技の大きさにも目を引かれました。 先日の「天翔ける風に」では、英の父の役でした。 ◆パイン・ボーイ(野犬):平沢 智 黒の革ジャンにサングラス・・・遠目には俳優の陣内さんの雰囲気があるかな?とも思いました。少年とお互い言葉は分からないながらも、心が触れあっていく・・・。 ダイナミックなダンスも、コミカルなやりとりも楽しめました。 ◆スノーディア(白い鹿):奥山由美子 しっかりしたクラッシックバレエの踊りで、とても綺麗でした。 少年が鹿と信頼しあうけれど、心ない人間に狩られてしまう・・・はい、エクスカリバーを思い出したのは私だけでないはず(笑) ◆紫の蝶、樹・・・いっぱい(笑):長尾まや(蘭香レア) 6月に退団したばかりで、私の中には沖田総司の姿が残っていたのですが、そのダンスを観て、あらためて綺麗だと思いました。何人かで同じようなダンスを踊っているのですが、キレといい見せ方といい群を抜いていました。 台詞もあるのですが、少々男役の声が残っているかな?(笑) 彼女のダンスにより、この作品の面白味はさらにアップしたのは間違いがありません。 全部で14人の出演者で、舞台装置も変わらず(2パターン)、照明や小型の吊り背景などで情景を変化させているだけなのに、とても沢山の人がでているような感覚になりました。 それだけ中身が濃いのでしょうか。 いつもは女性だけの宝塚を見慣れている私は、その力強さや迫力に新鮮な驚きと感動を覚えました。 たまには外部の作品も良いわね・・・でも、どんどんお財布が軽くなる(苦笑 | |||||||||||||||