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2002/01/12(土) 愛燃える 1月8日、11日と1週間に2回も「愛に燃えて」きました! だって、生協の申し込みが前半に集中しているんだもん(^◇^;) 短期間にまとめて観ると、お話もよく分かりますね〜♪ それでは「愛燃える」のあらすじから・・ ********************* 春秋時代、多くの国が覇権を争って戦いを続けていた。 呉の国も越の支配から脱却すべく戦い、そして勝利した。 その戦いから10年、呉王・夫差(轟)の元へ越の将軍・范蠡(絵麻緒)が恭順の証として越の美女・西施(月影)を差し出した。西施は幼なじみの范蠡を恋い慕っていたが、越の為に呉の国状を探るようにと范蠡に頼まれたのだった。 夫差は疑惑を持ちながらも、西施の美しさに、戦いによる心の荒廃の癒しを求め愛するようになる。呉の将軍・伍封(朝海)は西施は越の回し者であり、その背後にいる范蠡や越王に注意するよう、再三提言していたが、夫差は聞き入れようとしなかった。 宰相・伯ひ(漢字が出ない(O.;)(星原)の手引きにより、范蠡は後宮にいる西施に逢い、呉の地図を盗み出すように言う。西施は使命と芽生えてきた夫差への愛の板挟みに悩むが、地図を盗みだし、范蠡がお土産にと持ってきた鳥に結びつけて放したのだった。 その様子を見ていた家臣の王孫惟(貴城)は、西施に自分の国へ一緒に行こうと迫るが、夫差に見つかり切り捨てられてしまう。夫差は誰も信じられないことを嘆く。 夫差がますます西施におぼれていくのを憂えた伍封は、目をかけていた婉華(紺野)に西施暗殺を命ずるが失敗、また、秘密裏に弟を敵国に和議のために使わしていたのが判明し、夫差から死刑を言い渡される。 将軍夫差を失い、また他国との争いに兵を取られ手薄になった呉の宮殿に、越が兵を挙げて攻めてきた。范蠡率いる越軍は勝利を治め、役目は終わったからと西施を迎えに行ったが、西施は夫差との愛を選び、その元に残ることを選んだ。 夫差、西施ともに越軍の手にかかり、燃えさかる宮殿と共に、その愛も命も燃え落ちていった・・・ ********************* うわ〜〜中国物は名前が難しくて、一度じゃ覚えられないし、判別もつかない(^◇^;) 主要なキャストだけはわかったんだけど・・・ お芝居は、内容もしっかりした物だったし、展開もまどろっこしくはないし、お衣装も綺麗だし、照明も綺麗♪ なかなか良かったんでないの〜?(*^。^*) ただ、夫差と西施との睦み合いの辺り・・・一瞬眠気が走ってしまった。 あ〜やっぱ寝不足はいけないわね(^◇^;) ★夫差(ふさ)・轟 愛のために国を滅ぼしてしまった王だわ・・・なんて愚かなの。伍封があれだけ忠告していたじゃないの。伍封の言っていることはホントは真実だと分かっていたんでしょ?でも、戦いに明け暮れて傷ついた心を、偽りでも良いから暖かく包んで欲しかったんでしょ。気持ちは分かるけど、あなた、国を滅ぼしちゃったら元も子もないでしょうが! ・・・と彼が生きていたら(?)言ってやりたい衝動に駆られた(爆) 夫差が王として戦いをするのは最初と最後・・・その間は夫差は王として国の真ん中に座っているだけのような感じをうけました。そして、夫差がしたことと言ったら、騙されていると疑いながらも女の愛にすがることだけ。。。 ラスト、宮殿と共に愛も燃え落ちる場面では、幕が下りてからもしばらく余韻に浸りたくて、客席でぽけ〜っとしておりました。 下から吹き出す風に舞う紙吹雪・・・乱れる髪・・・愛に生きた王は愛に死ぬのですね。 ★范蠡(はんれい)・絵麻緒 前評判で聞いていた「冷徹なチャムガさま」・・・私はちょいと違うような気がした。 一国の将軍として戦い、破れて属国の虜となった身としては、何時か呉を滅ぼし、越の国を再興する目的を持つのは当たり前。私情を捨て、最優先させるのが、将軍たる者のすべき事。国王の命令とあれば、恋人を敵国へ連れて行くこともする。 西施の顔をのぞき込み、「行ってくれますね?」 お願いしているようで、それは威圧的で命令である。 范蠡も西施を憎からず想っている様子はあったし、最後に西施に宮殿から出てくるのを待っていると告げる時も、未練が残っていた・・・一瞬立ち止まり、そして眉間にしわ寄せ、口元はゆがみ・・・(よく見ているなぁ〜 >自分) 「私のために、してくれないのですか?」西施は自分のことを想い続けていると信じていたのか、それとも、それはまるっきりの見せかけで、范蠡の心の中には西施のことなんて、これっぽっちも無いのにそんなそぶりをしていたのなら、それは、ぶんちゃん、あなたは「役者」だぜ! 観客もだました訳だから・・・ 為政者としての冷たさならば、前回星組「花の業平」基経のほうがよっぽど冷たい。 ★西施(せいし)・月影 恋しい范蠡が自分の所を訪ねてきたと知ったときの嬉しそうな顔と、范蠡によって敵国にスパイとして連れて行かれることを承諾せざるを得ないと悟ったときの絶望、そして敵国の王・夫差に初めて逢い、越を出るときに無くした心に、吹き込まれた命の息吹。。。 どの時代も、女のほうが現実的だし、柔軟性はあるわね〜(苦笑) ★伍封(ごふ)・朝海 いつも呉の国のため、夫差のためを思って忠告しているのに、夫差ったら全然言うこと聞いてくれない! 父からもくれぐれもと言われているのに。。。 ホントは伍封が正しいと思ってくれているんですよね?それなら女に何てうつつを抜かしていないで、早く目を覚ましてください。死ねとおっしゃるのなら死にましょう。 ほら・・・やっぱり西施は裏切っていたじゃないですか!いわんこっちゃない! な〜んていうぼやきが聞こえてきそうな伍封です。 ★王孫惟(おうそんい)・貴城 西施が来たときから、一目惚れ。何か事ある毎に西施の近くに寄ろうとし、手をさしのべようとしている。だから、西施と話が出来たときはとっても嬉しそう。 西施が婉華(えんか)に狙われたのを助け、その後に西施が一人になった時、このチャンスを逃す手はない!という意志が顔にありありと出ていました(^◇^;) 王孫惟に抱きしめられた西施が、安堵の表情に見えたのは、私の勘違いだろうか? お芝居はこの辺りで・・・うわ〜〜なが〜〜い(^◇^;) ショーはまた後日m(__)m 追記〜♪ 10月スタ小部で流れた舞台風景をみて、気がついたことが! 伍封が自らの命を絶つ場面のお衣装は、パンフやスタ小部では宮廷着(って言うんでしょうか?)だったんですが、東京では赤い軍服(幕開きと同じ)で、首に巻いたスカーフが真っ赤で、血の色を連想させるものでした。 このお話、ぶんちゃんも「我が愛は皇帝ネロ」だと言ってましたが、国と国の争いに巻き込まれた一人の女が、どちらの男の愛を選ぶかが副主題なのは「我が愛・・」だし、滅び行く男の愛を選び、共に死んでいくのは「皇帝ネロ」だわね〜〜(^◇^;) 「言い得て妙」ですわ〜>ぶんちゃん♪ | |||||||||||||||